初めての観劇は高校3年生の秋に聞いた落語でした

初めての観劇は高校3年生の秋に聞いた落語でした

観劇というと、日本的な演劇を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。私が初めて観劇というものに触れる機会を持ったのは、高校3年生の秋でした。芸術鑑賞という行事が行われ、そこで落語家師匠の話を聴くことになりました。広い体育館の壇上で師匠は、座布団一枚の上にすっとお座りになり、にこやかに話を始められました。年配の方々であれば、知らずのうち、その落語の世界に入れるのでしょうが、まだ15歳から18歳の子供達です。興味があるはずもなく、それぞれつまらなそうな顔で聞いていました。観劇が始まって、10分くらい経過したころでしょうか。私の中で何かわくわくした感情が湧き上がってきました。実は、師匠は長く続く日曜夕方のテレビ番組の司会をされていて、テレビでしか見たことのない顔がすぐ目の前にあって、しかも師匠の落語の内容が、とても興味をそそるものだったのだと思います。やがて全校生徒が、扇子と手拭いを使い巧みに笑いを取る師匠の落語の世界にどんどん入り込んでいきました。日本人の持つ、独特の話術と演劇力に感激したことを思い出します。海外で上演されるミュージカルを観覧することも観劇のひとつです。アメリカで見る本場のミュージカルの興奮と感動は、体験してみないと分からない素晴らしいものだと海外で生活したことのある友人が話してくれます。言葉の違いを超えて、その時空に入ることは、貴重な体験となることでしょう。先日、師匠のお弟子さんによる落語の公演があり、観覧に行きました。師匠が残してくれた独特の世界観をきちんと受け継いでいらっしゃいました。とても楽しい観劇でした。

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